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当院の特長

専門医による手術

各運動器別(脊椎・肩・膝・股・足・手・リウマチ)に専門医による診療を予約制で行っており、専門の担当医が執刀するため大病院に遜色のない高度な医療提供を行っております。又、病診連携を充実させております。病診連携とは、一般的にはかかりつけ医が特別な検査や治療が必要だと判断した場合、先進医療機器を備えた医療を行っている医療機関へ紹介し、連携することを指します。

手術室の特徴

 当院における手術の特徴はスポーツに関連する疾患、足の外科疾患、脊椎疾患、膝関節疾患、手の外科疾患と5つにわけられます。
 スポーツ関連の疾患には「前十字靭帯損傷(ACL)」、「膝半月板損傷」、「オスグッド病」、「第5趾中足骨骨折」、などがあげられます。以下は代表的な前十字靭帯損傷・半月板について記します。

 前十字靭帯損傷

前十字靭帯は大腿骨と脛骨を結ぶ強靭な靭帯であり、膝関節の安定を保つ支持機構です。脛骨が前方へ変位(ずれる)することを防ぐためで急激な方向転換、外力による自分の意志とは違う方向に関節が曲がるなどにより損傷となります。手術は損傷した靭帯を自身の腱(半腱様筋腱)の一部と人工靭帯により再建します。手術はカメラで膝の中を観察して、前十字靭帯・半月板などの評価をします。その後、膝内を再建する為の環境を整えて半腱様筋腱と人工靭帯で2本代用靭帯を作り、前内側繊維束と後外側繊維束の2方向に骨に穴をあけて、作った代用靭帯を移植します。手術時間は大凡3時間程度、2017年の手術件数は75件です。

 
 

 膝半月板損傷

半月板は膝関節腔にある軟骨組織で、内側・外側となっており三日月に近い形をしています。役割は滑らかな動きを助ける重要な役割(荷重の伝達分散、関節安定性の寄与、潤滑の補助)を果たします。半月板の血行は周辺部の10-20%程度しかないため自然治癒が困難で手術が必要となります。手術はカメラで膝の中を観察してACL、半月板の評価をします。その後、半月板の状態と患者様の背景により縫合・切除を執刀医が決定します。手術時間は1-2時間程度、2017年の手術件数は120件。

 
 

 外反母趾

足の親指(母趾)が外側に曲がった変形(外反)を示す病態です。手術は中足骨を骨切りして矯正、ワイヤー・スクリューなどで固定します。母趾以外にも変形・痛みがある場合はその指に対しても同様の手術を行います。 
 

 腰椎椎間板ヘルニア

首から腰にかけて存在する脊椎のうち腰椎は腰に位置しており5つの椎体とういう骨と間に挟まれたクッションである椎間板で構成されています。椎間板の外側は繊維輪で保護されています。重たい荷物を持つなど腰に強い負荷がかかった時、繊維輪が損傷をうけ内部にある椎間板が外へ飛び出すことでヘルニアとなります。脊柱管の空間には馬尾という神経が通って座骨神経や大腿神経となり足先までつながっています。ヘルニアは椎間板が外へ飛び出し、これらの神経を圧迫して神経症状が表れます。症状により排尿障害もでる危険性があります。手術は背部を切開して骨の一部を削り圧迫された神経をよけて、突出した椎間板を摘出します。

 
 

 脊柱管狭窄症

脊柱管は神経が収まっていますが、前からは椎間板・椎体後縁骨棘の突出、後ろからは黄色靭帯の肥厚、横からは椎間関節の棘で狭くなった状態となります。また、脊椎辷り症で脊柱管が狭くなった場合もありえます。神経、神経周囲の血管も圧迫されるため、脊柱管内で上下の自由移動ができず、数百m。数十m歩くと痛み、痺れでたちどまり、休憩しなければ次の歩がすすまない間歇跛行が生じます。手術は椎弓切除や椎体固定などがあります。椎弓切除は背部の切開したあと、椎弓・靭帯・関節突起の一部を取り除いて神経の圧迫を取り除きます。椎体固定は背部の切開の他、正中を中心に両サイドに3センチ程度の切開を行います。ケージと呼ばれる人工骨を椎間板の位置に挿入し、スクリューで椎体を固定します。

 

 慢性膝関節症

膝関節内にある軟骨がすり減ったり、なくなって膝の形が変形して、痛みや腫れをきたす状態となります。進行すると軟骨のすり減りにより関節の表面がデコボコになり滑らかな動きが障害され運動痛・可動域制限となり起立・歩行に大きな影響をあたえ、QOLが低下していきます。手術は大腿骨・脛骨に人工のインプラントを入れて行います。プレカット法(大腿骨後顆を通常の骨切り量よりも少なく切ることにより骨棘の除去、拘縮した後方関節包の展開がしやすくすること)を考案した医師により通常の手術と違い、より患者様の膝の状態に合った手術内容となります。手術時間は2-3時間程度となり、2018 年7月より当院では行われてます。

 
 
 手の外科は「ばね指」「手根管症候群」「橈骨遠位端骨折」「舟状骨骨折」など多岐にわたる症例を手術しています。その中で「ばね指」「手根管症候群」を紹介します。

 ばね指(段発指)

指は腱により曲げる・伸ばす事ができます。曲げるほうの腱(屈筋腱)は腱の浮き上がりを防ぐトンネル(靭帯性腱鞘)があります。この腱自体、若しくはトンネルが炎症し肥大すると、腱が通る際にトンネルへの通過障害が起こり、引っかかってしまいます。症状としては痛みや指がスムーズに動かないことがあげられます。まずは注射で経過をみて改善されなければ手術になることもあります。手術はトンネルの一部を切開して指の曲げ伸ばしをスムーズにします。

 
 

 手根管症候群

指の神経に親指から薬指までの感覚を支配しているのを正中神経といいます。この正中神経は手関節の部分で神経を覆っているのを手根管(屈筋支帯)といいます。正中神経が屈曲支帯の炎症により圧迫され、手指のしびれ・痛み、親指の脱力となります。手術は屈曲支帯の一部を切開して正中神経を開放します。