橈骨遠位端骨折

橈骨遠位端骨折とは

手首(前腕)の親指側にある骨(橈骨)が転倒などで手をついた時に起こる骨折です。閉経後の中年以降の女性で骨が脆くなっている(骨粗鬆症)場合は骨折のリスクが高くなります。

 

                                              

橈骨遠位端骨折の症状

大きな外力(転倒など)が加わった後に手首に強い痛みがあり、腫れます。手がブラブラして力が入らなかったり、折れた方向によっては食器のフォークを伏せて置いたような変形が起こる場合があります。また折れた骨や腫れなどで神経が圧迫され、指がしびれるような症状が起こることもあります。
(図③)             (図④)

 

橈骨遠位端骨折の診断

橈骨遠位端骨折の検査にはレントゲンを使用します。レントゲンにより骨折の有無、転移の程度を検査して診断を行います。粉砕や転位の程度をより正確に判断するためにCTを撮影する場合もあります。

橈骨遠位端骨折の治療方針 保存療法

患部保護期(発症~3・4週間)
受傷直後は整復、安静、固定が基本です。痛みが強い場合、消炎鎮痛薬や湿布薬を処方します。またリハビリでは手指や手首がむくまないようにする治療(浮腫予防)や、ケガをしていない部位が硬くならないようにする治療などを行いながら、体に負担の少ない動き方などをご案内いたします。
 
患部保護期以降(3・4週間~)
折れた骨がくっついてきたら(骨癒合)、運動療法を行います。手首の可動域訓練や筋力強化訓練を行い、患者様に合わせた目標に向かってリハビリを行います。また患者様によっては転倒などが起こらないようにするために、転倒予防への運動を専門家がご案内します。
 

橈骨遠位端骨折の治療方針 手術療法

手術療法が適応になりやすい方
・折れた骨のずれ(転位)が大きい方
・骨折が関節に及んでいる方(関節内骨折)
・手指の使用頻度が多い方や使用強度が強い方

当院での手術方法

骨折部位や骨のずれの大きさによってプレートなどで固定します。
術後のスケジュール *個人差があります。
医師の指示に従ってリハビリを進めていきます。手術翌日から可動域訓練・段階的に筋力訓練を行い、日常生活動作を習得していきます。4週間程度、装具を使用します(着脱可能)。骨癒合してからは手首への荷重が許可され、患者様に合わせた目標に向かって訓練します。固定していたプレートなどは約1年後に抜く手術(抜去)を行う場合もあります。
*個人差があります