半月板損傷

半月板(損傷)とは

膝関節の大腿骨(太もも)と脛骨(すね)の間にある軟骨で、内側と外側にそれぞれあります。半月板は、関節の適合性を良くして安定性を与え、衝撃を吸収するクッションの働き(緩衝作用)をしています。
スポーツなどのけがで生じる場合と、加齢により傷つきやすくなっている半月板に軽微な外力が加わって損傷する場合とがあります。スポーツにおけるケガでは、体重が加わった状態でのひねりや衝撃によって半月板だけが損傷する時と、靭帯損傷に合併して起こる時があります。
 

半月板損傷の症状

半月板を損傷すると、膝の曲げ伸ばしの時に痛みや引っ掛かりを感じたりします。階段の上り降り時に痛みがある、膝にコリコリとした違和感がある、運動後に水がたまるなどの症状があります。ひどくなると膝に水が溜まったり、急に膝が動かなくなったりして(ロッキング)、歩けなくなるほど痛くなります。
 

半月板損傷の診断

 半月板はレントゲンでは写りません。症状や診察で半月板損傷を疑えば、MRI検査を行います。診断で大事なことは、半月板だけの損傷なのか、軟骨損傷もあるのか、前十字靭帯など他の靭帯損傷との合併の有無、損傷してからの時期、損傷部位です。
 

半月板が一度損傷されると、損傷部位によっては血行が乏しいために治癒能力が低く、後年になって膝関節機能障害をきたすことが報告されていて、半月板損傷に対して適切な診断と治療が重要となります。
 
【円板状半月】半月板は、通常、三日月型をしていますが、生まれつき、半月または円板の形をしている場合があり、学童期の子供が走りや縄跳びなどちょっとした活動後に痛みを訴える場合は要注意です。
 

半月板損傷の治療方針(保存療法)

 リハビリテーションや抗炎症薬の処方などの保存療法で改善する場合もあります。改善が得られない場合、手術療法が適応となります。
 

半月板損傷の治療方針(手術療法)

 半月板の手術療法には半月板切除術(損傷した部分を切り取る)と半月板縫合術(損傷した部位を縫い合わせる)があり、関節鏡を使って行います。手術は全身麻酔下で行い、手術時間30-60分、入院期間2泊3日になります。

【半月板切除術】

縫合手術での治癒が困難と判断される場合には、半月板切除術が適応となります。術後のリハビリでは、術翌日から可能な範囲で全体重をかけられ、松葉杖の使用期間は1週間程度です。術後1.5ヶ月でのランニング開始、術後3か月でのスポーツ復帰が目標となります。

【半月板縫合術】

損傷範囲と損傷部位にもよりますが、縫合して治癒する可能性が高い場合に適応になります。縫合手術の場合、部分切除術よりリハビリは長くかかります。損傷状態にもよりますが、術後4-5週(松葉杖使用期間)で全体重をかけられ、術後3か月でランニング開始、術後6か月でのスポーツ復帰が目標になります。
 
(日整会HPより引用)