骨粗鬆症

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは骨の量が減ったり、もろくなることで強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。新陳代謝によって骨は約 3か月のサイクルで生まれ変わります (骨代謝 )。古くなった骨は壊され (骨吸収 )、その後新しい骨が作られます (骨形成 )。骨粗鬆症ではこのバランスが崩れることで骨の強さが落ち、骨折しやすくなります。女性 (特に閉経後 )に多く、女性ホルモンや老化の影響が大きいとされています。現在、日本人の 50歳以上で 3人に 1人が骨粗鬆症といわれています。また骨粗鬆症による背骨の骨折と太ももの骨の骨折は、その後寝たきりになるリスクが高い為、治療と同様に予防も大切とされています。

         正常な骨                骨粗鬆症の骨

骨粗鬆症の症状

骨粗鬆症は基本的に自覚症状はありません。しかし、背骨が骨折して潰れると、身長が縮んだり、腰が曲がってしまう原因になります。また骨折が起こることで、骨折部に痛みが出現します。骨粗鬆症で起こりやすい骨折部位は背骨や太ももの付け根、腕の付け根、手首です。骨がもろくなった結果、ちょっとした転倒など簡単なことで骨折を起こします。さらに何もしないでいても骨折を起こしてしまうこともあります。これを脆弱性骨折(ぜいじゃくせいこっせつ)と言います。脆弱性骨折を起こすと、他の場所にも骨折を起こすリスクが骨粗鬆症でない人と比べて数倍に上がります。次々と骨折を起こしてしまう「骨折の連鎖」は寝たきりの原因にもなるため、予防が大切です。

 

骨粗鬆症の診断

①問診
医師や看護師から骨粗鬆症に関する質問がいくつかあります。主に閉経の時期や病歴、食習慣や運動習慣、またこれまでの骨折歴などです。既に脆弱性骨折をしたことがある人は骨密度の数値などに関わらず治療の対象となります。

②骨密度測定
当院では股関節と腰の骨密度を測定しています。測定した数値を、若い人の骨密度の平均と比べて、「骨粗鬆症」「骨量減少」「正常」の 3段階で判定します。
※そのほかにも骨の強さや治療方針の選択のために血液検査や尿検査なども行います。

 

骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の治療では主に①薬②食事③運動の3つがとても大切です。
①薬
大きく 3つの役割に分かれます。
・古くなった骨を吸収するスピードを抑える薬
・新しい骨を作る事を促す薬
・骨を壊す作用と新しい骨を作る作用のバランスを調整する薬
の中には飲み薬と注射薬があり、それぞれ使用する頻度が異なります。患者さんの状態によって適切な薬を選択します。   

②食事
骨の元となるカルシウムやたんぱく質と、栄養の吸収を助けたり、骨を強くするビタミンなどを中心にバランスの良い食事が大切です。当院では医師や看護師から栄養指導も行います。   


③運動
骨粗鬆症になってしまって怖いことは、転倒などによって引き起こされる脆弱性骨折です。そのためには転倒しにくい身体づくりが大切です。当院では、理学療法士やトレーナーを中心に運動指導を行います。