脊椎疾患

 院長の専門のひとつが脊椎疾患です。千葉大学大学院では難病疾患に指定されている脊椎後縦靱帯骨化症(OPLL)の発生原因について研究をしました。仏国、パリSalpetriele病院に留学し、脊椎外科の研修も行いました。現在は特にブロック療法(硬膜外ブロック、仙骨裂孔ブロック、神経根ブロック、星状神経節ブロック)などを用いた徹底的な保存治療を行っています。当院の腰椎椎間板ヘルニア患者さんの9割は手術をしない治療で改善します。入院治療や手術が必要な患者様には病診連携をとっている提携病院に紹介します。当院にはMRIも装備しておりますので、診断も確実に早期に行うことが可能です。さらに、確定診断に基づいて腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症、腰椎分離すべり症といった疾患別に分けて治療方針の決定を行います。
 リハビリでは理学療法士が医師の診断と患者様個々の症状に基づいた機能評価を行い、患者様個々にあった治療プログラムを立案しています。また、当院にはトレーナーが常駐し、痛みの改善や予防のために身体能力の向上のトレーニングを行っています。 当院では症状の改善のみではなく、予防医学にも力を注いでおります。その一つとして患者さんを対象 とした腰痛教室・骨粗鬆症教室などを随時開講しています。

 

腰部脊椎疾患の基礎知識

 正しい知識を持ち正しく対処が出来ると、痛みの程度を最小限に抑えたり、腰痛の予防につながります。なお、腰痛でお困りの方は自己判断で治療しようとせず、一度当院を受診していただくことをお勧めします。
 
2)生理的彎曲
背骨を正面から見るとまっすぐですが、横からみると首から腰にかけてS字状にカーブを描いています。このカーブのことを生理的彎曲といい、衝撃を吸収するバネのような働きをしています。

3)腰痛の原因
腰は、体をよじったり、伸ばしたり、かがむなどさまざまな動作をするたびにストレスを受けています。腰痛は悪い姿勢、筋力の低下、身体の硬さなど様々な原因により生理的彎曲が崩れ、発生しやすくなります。
そして、椎体や椎間板などが変形することによって以下のような様々な疾患に分けられます。

                           ・腰椎椎間板ヘルニア  MRI画像 
                           ・脊柱管狭窄症      MRI画像
                           ・変形性脊椎症      レントゲン画像
                           ・脊椎分離症        レントゲン画像
                           ・脊椎辷り症        レントゲン画像

腰椎椎間板ヘルニアとは?
脱出した椎間板組織が神経を圧迫して腰痛・下肢痛を引き起こす疾患。症状の出る範囲はヘルニアを起こした椎間板の高さにより異なる。日ごろの労働やスポーツ活動などで、繰り返し急激に椎間板への圧が加わることで起こりやすい。

脊柱管狭窄症とは?
脊柱管が種々の原因により狭くなり、その中を通過する神経が慢性的に絞扼されて神経症状を引き起こす疾患。先天的なもの、椎間板ヘルニア・辷り症・脊椎症に伴うものなどがある。特徴的な症状としては間欠性跛行や下肢のしびれ感を訴えることが多い。

変形性脊椎症とは?
加齢に伴って脊椎辺縁や椎間関節に退行性変化を起こした状態。退行性変化それ自体は加齢的変化であるが、時に神経を圧迫・刺激して腰痛や下肢通を訴えることもある。

脊椎分離症とは?
腰椎椎弓を構成する上・下関節突起の間の関節突起間部の連続性が断たれた状態。青少年期の過度のスポーツを行う時期に多くみられ、疲労骨折によるものと考えられる。発生率は5〜7%と考えられ、多くは無症候性である。

脊椎辷り症とは?
一つの椎骨が尾側の椎骨に対して前方へ滑った状態の総称であり、先天性にみられるものと成人期にみられるものがある。無症候性のものもあるが、腰痛、下肢症状をきたす場合もある。

 
 

LAST UPDATE 2008/10/21

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