側弯症の専門外来

脊椎や側弯症の専門家が在籍する当科では、側弯症の診断から治療まで対応しています。背骨の曲がり具合(角度)に応じて、必要な検査や治療を提案させていただきます。

側弯症

背中を後ろから見たときに、背骨が曲がって見える側弯症。先天的なものもある一方、原因がわからないことがほとんどです。思春期以降に、家庭や学校で「肩の高さが左右違う」など指摘されて気づくケースも珍しくありません。側弯症がひどくなると、骨盤や胸郭内の臓器を圧迫し、呼吸機能不全などを引き起こすことも。まれに消化器症状などが表れることもありますが、患部に痛みやしびれなどはありません。基本的には定期的な検査と経過観察をベースに、背骨の曲がり具合が大きい場合は治療介入を行っていきます。「背骨が曲がっている気がする」と不安な方はもちろん、経過観察中であっても症状の異変などを感じた場合、気軽にご来院ください。

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こんな症状でお困りの方はご相談ください

  • 背骨が曲がっている
  • 肩や骨盤の高さが左右で違う
  • 前屈したときに、肩甲骨の位置が左右で異なる
  • 腰の片側が盛り上がって見える

※側弯症に痛みやしびれはありません。

側弯症の検査

まずは、脊椎の外来にて背骨のエックス線検査を行います。その後は、背骨の曲がり具合(角度)に応じて、定期的な検査も欠かせません。10度以下は半年に1回、10~25度は3~4カ月に1回の検査が目安です。神経線維種やマルファン症候群など別の疾患が側弯症の原因である場合も、定期的に進行をチェックしていきます。

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側弯症の治療

背骨の曲がり具合が25度以下の場合は、基本的に定期的な検査と経過観察だけで治療は行いません。特に成長期を過ぎたら進行のリスクは低くなります。一方、曲がり具合が25度以上は、コルセットなど装具による治療介入が必要となります。さらに、45度以上は手術の対象です。当科においては、20~25度の患者様は脊椎の専門家が対応するほか、25度以上は側弯症の専門家が治療を進めていきます。手術が必要な際には、大学病院など専門の医療機関を迅速に紹介させていただきます。なお、手術では内科や小児科など他科と連携した上で、背骨にねじを打って真っすぐにしていく手術法を行うことになります。

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